「パール判事の日本無罪論」
今回紹介する本は「パール判事の日本無罪論」(著者:田中 正明 出版社:小学館 価格:533円)。
これは東京裁判において起訴されたA級戦犯全員を無罪としたパール判事の判決文を基に編纂された本。基となった判決文は法に基づいた公正なものとして世界中の多くの法律家より高い評価を受けた。(しかしながら、占領統治下の日本において、その判決文は出版することはおろか、公表することもままならなかった。米国の言うところの自由や正義の本質が判る話でござるな。)
拙者、この本に関してはとやかく説明するより、とにかく読むことをお勧めしたい。
「日本がどのようにして戦争への道を進んでいったか」、「A級戦犯の意味」、「東京裁判の本質」など、多くの日本人がよく知らぬ日本の近現代史について知るのに絶好の書だからでござる。
拙者、この本をして「日本は悪くない」などというつもりは毛頭無い。
日本が過去に犯した罪について反省することは必要だ。だが、その反省は戦勝国によって宣伝された情報を鵜呑みにした戦勝国の思うがままに誘導された不当なものであってはならぬ。
過去の反省を未来に活かし、より平和な国際社会を構築するためにも、真実を知り、戦争のおこる仕組みを洞察することが必要と拙者は思う。
この本から拙者が要点を選び出すとすればこうなる。
・連合国がABCD包囲網による経済封鎖などで共謀して計画的に日本を追いつめていっていたこと。
・日本は日米開戦を回避するために平和交渉に向けて懸命に努力していたこと。
・そのために「三国同盟の死文化」、「中国からの撤退」、「仏印における権利放棄」まで譲歩する用意があったこと。
・そうした日本の数々の譲歩に対して米国はハルノートという日本が絶対に飲めない要求を突きつけたこと。
・日本の攻撃は米国の石油禁輸とハルノートにより予期されており、真珠湾攻撃は米国民を煽動するための宣伝材料として用意された「奇襲」であったこと。
・日本がソ連を通じて降伏の交渉をしようとしていることを知りながら米国が原爆を投下したこと。
・ソ連は米国と共謀して日ソ中立条約を破って日本を攻撃したこと。
・東京裁判は戦勝国による国際法を無視した野蛮な復讐劇であり、日本国民を支配しやすくするための占領統治のための宣伝であること。
・A級戦犯として極悪人として扱われている人々は、東京裁判という復讐劇を演出するために、その罪状ではなくその知名度という基準で選出された人々であること。
・真に国際平和を築くためにはこのような戦勝国による横暴を許さぬ国際秩序の構築が必要なこと。
歴史は示す。戦争において正義などどこにもないこと。国際社会が未だ強者による横暴のまかり通る無法な世界であること。国民もマスコミもそのような横暴を止めるだけの力を持たぬこと。
日本においてマスコミは権力に迎合し、報道の中立性も批判精神も無かった。戦中は軍閥の言うがままの報道をし、戦後は占領軍の言うがままの報道をした。
そして、国民はといえば、戦中は軍閥を支持し、戦後は占領軍の宣伝を鵜呑みにした。
このような宣伝を鵜呑みにしてしまう人々こそが、もっとも戦争に向かって誘導しやすい種類の人間といえよう。
まったくもってうんざりする話でござるな。
拙者は思う。
戦争をおこさぬためにも、日本が真に国際貢献をするためにも、我々は日本を東京裁判史観という戦勝国により作られた精神の呪縛から解き放たねばならぬ。
過去の歴史を踏まえ、国際社会において戦勝国の横暴を許さないように行動するのが、日本にできる最大の償いであり国際貢献なのではなかろうか。
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