SegaGT Homologation Special

感想

 「意外」といっては失礼ですが、良くできています。
 特にグラフィックはさすがドリームキャストで、PSとは比較になりません。
 挙動に関しても、ブレーキングアンダーが異様に強くでることや、タックインが強烈に効くこと、4WD車の限界速度が異様に低い(同クラスの2WD車の75%くらい?)ことを除けば、他はあまり問題を感じませんでした。この辺は私のドライビングの癖と関係があるかもしれませんが。
 FF(FWD)車で、フロントの駆動力でリアを巻き込む「巻き込み」でドリフトできるのは、この手の路面との摩擦係数を高く設定したシミュレーター系RCGの宿命でしょうし、ゲームとして特に問題になるわけではないでしょう。(実車でもできないことはないですし。)
 摩擦係数が高いといっても、パワーアンダーがでたり、急加速しようとすると簡単にホイルスピンを起こして鋭い加速ができなかったりと、FFの挙動を完全に損なう程高くは設定されてないようです。
 コースが少々単調なのと、挙動に少し不満がある以外は、十分楽しめるゲームです。

攻略

操作

 あまり参考にならないかもしれませんが、このゲームでの私の操作(の癖)について記述します。

 このゲームの特徴として「非常にブレーキングアンダーが強い」ことが挙げられます。
 ごく軽くブレーキを残す感じで操作してもフロントタイヤのグリップが一気に無くなり強いアンダーをだしてしまいます。(ブレーキバランスの調整である程度改善可能)
 それに対してアクセルオフとシフトダウンでのエンジンブレーキを効かせながらのコーナリングは異様なくらいよく曲がります。

 そこで減速が必要なコーナーでは、手前で直線的に十分減速し、ブレーキ、アクセル共にオフにしてから、ハンドルをゆっくりと切り込み、車をスッとインに向けるようにします。
 この際、リアが滑り出したらスライド量にあわせてハンドルを切り戻すようにします。
 CP(クリッピングポイント)を過ぎた後はハンドルを切り戻しつつ、限界を探りながらアクセルをじわりとオンにしていきます。

 扱う車が箱車でフォーミュラみたいな空力マシンでは無いので、「減速手段としてのドリフト」(ドリフト角の深い「遅いドリフト」)も有効な減速手段です。
 それなりに道幅の広いところでないと使い難いですが、コーナーの遥か手前から車を横に向けて滑らせ、CPを過ぎる頃にはグリップを回復するように走らせます。
 ドリフト角が深いため空力の恩恵は減りますが、リプレイが派手になること請け合いです。
 RCG中級者以上の人なら簡単にできるでしょう。
 また、こんな感じの操作でもライセンスをクリアすることは可能です。

ドライバーライセンスとワークスカー

 初心者でも簡単にクリアできると思われるドライバーテストは以下の通り。

クラスワークス
E無限、スズキスポーツ
Bラリーアート
Aマツダスピード、TRD
SANISMO

 これらのテストは全てATでアクセル全開のままでクリアできます。減速が必要な場合もコーナーの手前でやや派手めにリアを滑らせることで解決できます。
 規定タイムが甘目なため、こんな操作でもコースによっては1秒以上更新してクリアできます。
 Eクラスはスズキスポーツの方がワークスカーの戦闘力は高いですが、試験は無限の方が簡単です。
 AクラスはTRDの方がワークスカーの戦闘力は高いですが、マツダスピードのワークスカーの方がコントロールしやすいです。
 エンディングを見るだけなら、どちらか片方をクリアすればいいので好きな方の試験をクリアするといいでしょう。

 ワークスカーの取得ですが、Eクラス、Bクラスはタイヤをソフトにするくらいで簡単に取得できるでしょう。

 Aクラスは、それ以外にRWDならリアの空力を最大にしてオーバーステアを出し難くセッティングした方が操作しやすくなります。この辺のワークスカーではアクセル全開ではスピンしやすくなってきているので、ある程度のパワーコントロールが必要になってきます。
 気をつけた方がいいのは敵車に混じっているオリジナルカーで、FATEベースの車が混じっている場合、勝つのが厳しくなります。ポールポジションをとって独走体制に入っていても、2周目の終わりぐらいで抜かれたりする場合があります。

 SAクラスは、ソフトタイヤ、リア空力最大の他、ターボ車ならブーストレベルを最低にするなどして扱いやすくするといいでしょう。
 ハイパワーゆえ、不安定な状態でアクセル全開にすると簡単にスピンしてしまいます。パワーコントロールは慎重に。
 コーナリング中はアクセルの操作量は控えめにし、立ち上がりで限界を確かめながらじわりと全開にしていくように操作します。直線で挙動が安定しているなら一気に全開にしてもかまいません。
 急コーナーはほとんどないのでアクセル全開にできる区間が結構長く、スピンしないように気をつければ簡単に勝てます。

ファクトリーライセンス

 Bクラス、Aクラス、SAクラス、全て1000cc、直列4気筒、NAの4WD車でクリアできます。
 個人的には駆動方式はM4WDがお勧め。アクセルオフによるタックインと慣性でリアを振り、四輪ドリフトに持ち込むことで、初めてのコースでもアンダーを出しながら壁にささることをさけられるからです。
 ファクトリーライセンスの試験コースは非常に短いので、加速に優れる小排気量軽量4WDが有利です。ギア比はかなりクロスよりに設定します。

レース

 最初の予算では中古車しか買えないでしょうが、その中ではカプチーノがお勧めです。
 この車でちょこちょこと資金稼ぎをします。
 最初にEクラスのワークスカーを取得し、それで資金を稼ぐのもありです。

 ある程度資金が貯まったら、カロッツェリアで1000cc直4NAの4WD車を作成します。これをフルチューンし、ファクトリーライセンスと、Eクラス、マクドナルド、メガネスーパー、ANA、ローソン、NAスモールカーをクリアします。(NAスモールカー以外はカプチーノでも可)

 次に作るオリジナルカーは5000cc、V12、NA、F4WD、VENOM-RS。
 この車で味の元、カルビー、0-400、0-1000、ブリジストンをクリア。
 ブリジストンをクリアすることで、ほぼこの時点で最強の車体、TN-240が手に入ります。

 ここで5000cc、V12、NA、FF、TN-240のオリジナルカーを作成。JOMO、NAラージカー、パイオニアをクリア。(パイオニアはスープラ等でも可)
 この車でSAクラス総合優勝も可能。ただし、この車、オーバルなコースは強いものの、コーナリングの立ち上がりが苦手なのでナイトセクションは辛いです。

 その他のレースのお勧めの車については以下の通り。
 BクラスはシビックタイプR。
 Aクラスはオリジナルカー(2000cc、V6、ターボ、F4WD、FATE)かRX-7(FD)。
 ワンダはストーリアX4。
 リンレイ、NAライトカーはインテグラタイプR。
 タラミは1800cc、F4WD、FATE。
 NTTはランサーエボ6かインプレッサ6。

 以上全てのライセンスとレースをクリアするとエンディングになり、W.T.M(ワールドツーリングモード)が出現します。
 W.T.MはTN-240をベースにしたオリジナルカーで簡単にクリア可。
 W.T.Mを全てクリアすると再びエンディング。

カロッツェリア

 まず気をつけなくてはならないのは、画面にでないパラメータでボディ剛性があること。
 エンジンの出力にボディ剛性が負けると、まともに走らない車になってしまいます。

 あと、目的に合わせて駆動方式を選ぶこと。
 FFはコントロールが簡単で最高速度も高いものの加速が悪く、4WDは加速はいいものの最高速度が低く、RWDは最高速度が高く加速も悪くないもののコントロールがシビアといった具合です。
 色々、試行錯誤するしかありませんが、「レース」の攻略で作成したオリジナルカーはまずまず使えると思います。

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